221012 パトリック・ハーラン / 『ツカむ!話術』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★パトリック・ハーラン / 『ツカむ!話術』


(1)自覚

自分の立場、知識、目的、強み、弱みなどを把握した上で話そう!

(2)自信

自分には発言する資格があるだけではなく、

相手が聞いて得するぐらい価値のある話ができるんだと信じよう。

(3)自己主張

自分ならではの視点や考え方に誇りを持ち、

自分の言いたいことをはっきり伝えよう!

●知らない人と何を話すか。

・いつでも使える質問を頭に入れておく

 相手の趣味、出身地、仕事、住んでるエリア、旅行の経験、

 好きな映画や音楽、食べ物など

・服装など、見た目をヒントにして質問する。

・帰ってくる答えについてまた質問する。

・共通点を発見したら、自分の情報も会話に注入する。

・わからない分野なら知ったかぶりをせずに、素直に質問する。

●聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥

Asking makes one appear foolish, but not asking makes one foolish indeed.
(聞くと愚か者に見えるが、聞かなかったら実際に愚か者になる)

Better to ask the way than go astray.
(迷子になるよりは、道を聞いたほうがいい)

There are no stupid questions.

The only stupid question is the one not asked.
(バカな質問なんかない。唯一バカな質問は、聞かなかった質問だけ)

●commonplace(コモンプレイス)

ありふれた表現、決り文句。

みんなが持ち合わせているもの。

説明しなくても、みんなが同じような認識を持っていること。

そして、そこに集まっているみんなが共有している認識を導く、

言葉や言い方のこと。

●finders keepers
(落とし物は拾った人のもの)

・renaissanceman
(芸術、学業、スポーツなど何でもできる人)

・job-hopping
(お金を追っかけて次から次へ転職すること)

●話術のフレーミング

物事の切り取り方を変えて、相手に与える印象を変えること。

言葉や角度を意識するロゴステクニックの一つ。

●文化人類学者 エドワード・ホール

「ハイコンテクスト文化」「ローコンテクスト文化」

●ハイコンテクスト文化

・社会常識を共有している。

・単一に近い民族国家に多い。

・狭く、深い関係性を好む。

・団体主義の傾向。

・多くを話さない。

・あいまいな表現をする。

・聞き手の能力を期待する。

例 日本、中国、韓国、アラブ諸国、アフリカ諸国、ブラジル、

  フランス、イタリア、スペインなど

●ローコンテクスト文化

・社会常識がバラバラ。

・多民族国家に多い。

・広く、浅い関係性を好む。

・個人主義の傾向。

・はっきり話す。寡黙であることを評価しない。

・直接的でわかりやすい表現をする。

・話し手の責任が重視される。

例 アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドなど

●お客さんのほうからステージを見て、右側が上手、左側が下手。

基本的に、下手側の人間が上手にいる方をもてなすという構図になっている。

□阿川佐和子『聞く力』

●モデストブラッグ(謙遜自慢(けんそんじまん))

●apple-polisher(りんごをみがく人。ゴマをする)

●スピーチ チェックリスト

・ツカみにインパクトはありますか(ロゴス、エトス)

・テーマについて話す「資格」があると感じてもらえるような、

 あなたの経歴は盛り込めていますか(エトス)

・聞き手に合わせた内容になっていますか(エトス、ロゴス)

・問題を取り上げる焦点や角度が有利なフレーミングになっていますか(ロゴス)

・ストーリー展開ができていますか(パトス、ロゴス)

・メリハリの利いたディテール描写はできていますか(ロゴス)

・愛国心、怒り、恐怖、憧れなど、

 目指している行動に合わせた感情を引き立てていますか(パトス)

・そこに集まっている人の共通認識が反映されるコモンプレイスを使っていますか

(エトス、ロゴス)

・(自虐ネタなど)笑いの要素はちりばめられていますか

(エトス、パトス、ロゴス)

・聞いてよかったと思えるような知識やデータが盛り込まれていますか

(ロゴス、エトス)

・あなた自身の体験が入っていますか(エトス)

・対比、例示、比喩(ひゆ)などでわかりやすい説明ができていますか(ロゴス)

・頭に残るキャッチーなフレーズは入っていますか(ロゴス)

・三連発や七五調のリズムのいい表現を要所要所に使っていますか(ロゴス)

・聞き手の敬意や憧れをかきたてる内容ですか(パトス)

・ピリッと引き締まった締めになっていますか(ロゴス)

・その他の便利なテクニック

-質問したりして聴衆とからむ(エトス)

-聞き手の人たちをほめる(エトス)

-自分の前後に話をする、他の話し手をほめる(エトス)

-予期される質問や反論についての見解を用意しておいてツッコまれる前に言う

(エトス、ロゴス)

●話し合いをうまく進める三要素

(1)相手を知る。

(2)自分の目的をきちんと決める。

(3)目的の達成につなげられる弁論術を選ぶ。

●ディスカッションの話し合い方の3つのスタイル

(1)「誰のせいなのか」スタイル。

(2)「何が大事なのか」スタイル。

(3)「どうすればいいのか」スタイル。

●サウンドバイト

 響きがよく、印象に残りやすい単語や短いフレーズのこと。

●交渉の5段階プロセス

(1)準備

交渉相手のことを調べ、交渉のプランを立てます。

(2)関係づくり

交渉人どうしが知り合います。

(3)情報交換

立場を提示し、質疑応答やディスカッションを行います。

(4)説得

それぞれが提案を受け入れられるよう、お互いに働きかけます。

(5)調整

提案の条件を変えながら、お互いに納得できる点を探します。

●交渉前に考えておくこと

・自分の利益や条件など。

 交渉材料、優先順位、作戦

・シチュエーション

 交渉の場所、人数、席やテーブル配置、時間制限

・交渉スタイル

●4つの思考タイプ

(1)直感を重視するタイプ

・アイデアやイマジネーションなど抽象的なことを重視

・事実・数字にとらわれない。

・詳細より、全体像に注目

キーワード:「明日」「新しい」「アイデア」

(2)分析を重視するタイプ

・論理的に考えることで正しい解決に

・複数の主張を天秤にかける。

・「因果関係」を考えて論理的にデータを並べる。

キーワード:「ゆえに」「だから」「~するために」

(3)事実を重視するタイプ

・冷静に数字やデータを使い客観的に説明。

・相手の発言に食いついて、説明を求める。

・相手の言葉を利用。

・証明や根拠を求める。

キーワード:「説明」「事実を明白に」「定義」「より詳しく」

(4)規範を重視するタイプ

・道徳や価値観に基づく判断。

・気持ちに応えて、「公平な」解決を目指す。

・地位や権力で脅すことも。

キーワード:「良い・悪い」「~すべき」

●話術でいう批判的思考(クリティカル・シンキング)

相手の持論の間違いを探して、論理的に考え、

相手のコミュニケーションテクニックを分析すること。

●論理的誤謬(ごびゅう)

一見論理的のように見えて、実は間違った結論を導くような表現のこと。

●悪魔の証明

ある事実・現象が全くないという証明を求めること。

●レッドヘリング(Red hering)

関係ない話を結びつけて混乱させること。

●ストローマン(straw man)

藁人形。

存在もしない架空の相手をつくったり、

または、相手の主張を勝手にゆがめたりすることで、

架空のストーリー展開に持ち込む方法。

●アメリカ 政治家の発言や政策の真否を検証するサイトの例

 ファクトチェック

http://www.factcheck.org/

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