220828 名越康文 / 『自分を支える心の技法』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★名越康文 / 『自分を支える心の技法』

●座って3分間、自分の心を観察する。

●心は一瞬にして変わる。

●仏教の「諸行無常」という考え方も、

「網の目 的世界観」につながっています。

 つまり、多要素が複合して支配しているこの世界は、

 一見まったく変わっていないように見えても、

 実はそれを構成している要素は少しずつ、少しずつ、

 絶えず変化しているという教えです。

 百の要素のうち五つや六つが変化したとしても、

 僕らはそれを「変化」として認識することができません。

●仏教 人間が克服すべき 3つの煩悩

(1)瞋(しん) 怒り

(2)貧(とん) 欲深さ

(3)痴(ち) 無知

●貧(とん)(欲)は、瞋(しん)(怒り)につながる。

●不安って、よく観察してみると、その奥に怒りがあるんです。

●自動思考(automatic thought)

 起きたばかりの意識が不鮮明な状態のとき、特に生じやすいと考えられます。

●意識レベルが低下すると、抑えがきかなくなって、どんどん思考が暴走する。

 そうやって生じる妄想のほとんどは暗いものなんです。

●心の基準点

 とすべきは、心が軽くて、明るくて、気分よく呼吸できている自分。

 自分らしい自分。

●怒りを消して心の基準点にリセットする方法はいろいろありますが、

 僕が最近お勧めしている方法は、「木に抱きつく」というものです。

●「怒りは自分の心の中で生じている」ということを

 心の底から受け入れることができれば、

 自分を怒らせる人を目の前にしたときでも、

 少なくとも論理的にはこちらが腹を立てることはなくなるはずです。

 人を怒らせる人は、すごく孤独で、人を信じられなくて、

 ほんとに情けない気持ちで生きている。

「この人はほんとに苦しんでいるんだな」というところまで洞察が及ぶと、

 やたらカリカリすることはなくなると思うんです。

●瞑想の基本手順

(1)室内を静かにして、照明を暗めにする。

(2)座って背筋を伸ばし、手を前で組む。

(3)目を静かに閉じ、深呼吸をする。

●何かに集中することで、怒りを消す。

・呼吸を見る。

・念仏を唱える。

・(まぶたの裏に見える)光を見る。

・身体感覚に注目する。

・観法

 お月様や、阿弥陀如来、愛染明王(あいぜんみょうおう)といった仏像を、

 頭の中でありありとイメージする。

●高度な瞑想状態に入ったときには、感覚が非常に鋭敏になり、

 自分の「本当の力」が解放されたように感じられる。

 しかし、その後、必ず日常生活の中に戻っていかなくてはいけません。

「私は他の人間とは違うエリートだ」という思いにとらわれてしまっては、

 何のための瞑想かわからない。

 そうならないために、必ず「揺り戻し」を行う必要があるんです。

●「心は自分ではない」

 心というのは自分自身ではなく、「付き合いにくい隣人」のような存在です。

 騒いだり、余計なことを言ってきてこちらを困惑させるけれど、

 追い出したり、消し去ってしまうわけにはいかない。

 そんな「付き合いにくい隣人」と

 うまく付き合うにはどうしたらいいかという問題意識を持つことができた瞬間、

 僕らは「自分の心に振り回される人生」に決別する

 きっかけをつかむことができます。

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