220802 名越康文 / 『仕事で折れない心のつくり方』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★名越康文 / 『仕事で折れない心のつくり方』

●国際比較調査グループISSP(International Social Survey Progtramme)

 2005年の調査の結果、日本で働く人で

「今の自分の仕事に満足している」と答えた人は、

 73%で、32か国中28位という低さでした。

 さらに、2015年の調査では、満足度の合計が60%に下がってしまいました。


「自分に自信が持てるようになるにはどうすればいいか?」

「ありのままの自分を受け入れる」

 それこそが本当の自信を手にする、ただ1つの道である。


「ありのままの自分を受け入れる」というのは、

 言い方を変えれば、

「社会に適応することをいったんあきらめる」ということです。

 ただ、誤解のないようにお願いしたいのですが、

 ここでいう「あきらめる」というのは

「努力を放棄する」ということではありません。

 そうではなく、

「自分はこうあるべきだ」「こうでなければ生きていけない」

 というこだわりを捨てる、ということです。


「やりたいこと」よりも、「やりたくないこと」を明確にする。

 これは言い換えれば、日々の仕事の中で感じる「違和感」を、

 できるだけ明確に意識する、ということです。

 どんな仕事でも、細分化していけば、

 自分にとってまったく苦にならない作業もあれば、

 どうしてもストレスになる作業があるはずです。

●蹲踞(そんきょ)

 つま先立ちでしゃがむ、

 お相撲さんや剣道の人が、試合の前にやっている姿勢です。

 どれくらいの時間、安定して蹲踞の姿勢を維持できるかを試してみましょう。

 年齢によっても違いますが、

 心に不安や心配事があって落ち着きのないときには、

 5秒もしないうちにバランスを崩し、

 姿勢を維持することができなくなってしまいます。

●質のよい睡眠のためには、

 副交感神経優位の状態で睡眠に入ることが必要なのですが、

 副交感神経を働かせるメラトニンという脳内物質は、

 運動をした15時間後に分泌されることがわかっています。

※夜22時頃に就寝する人 

→朝6~7時頃に運動しておけば、就寝しやすくなる。

●今、自分がどの程度ストレスに追い詰められているのかを

 簡単に自己診断する方法「水辺に立つ自分をイメージする」

 イメージの中に現れた「水位」は、

 あなたが抱えているストレスの量を表しています。

 目安としては、水面が膝ぐらいより下ならまだ余裕あり、

 腰くらいであれば「ちょっと煮詰まって来ている」状態、

 胸以上なら「要注意」と考えてください。

●ストレスに対する「コーピング」

 ここで私が言うコーピングは、そのうちで対症療法的な部分を指しています。

 問題を根本から解決するということをひとまず棚上げして、

「その場しのぎの対処をする」ということです。

 日々を生き抜くビジネスマンのストレスマネジメントにおいては、

 その場しのぎ、すなわちコーピングを上手く使いこなすことが、

 実際にはかなり大きな鍵となります。

●性格分類(体癖論(たいへき))

 人間の感受性のタイプを10種類に分類するもの。

□『新版 自分を支える心の技法』

□『名越式 性格分類ゼミ』

●1:2:7の法則

 自分の周囲にいる10人のうち、

 あなたが多少のことをしでかしたとしても、

 変わらずあなたのことを好きでいてくれる人が1人。

 あなたがどんなにいいことをしても、

 どうも気に入らない奴だと思っている人が2人。

 そして残りの7人は、

 自分の接し方によって的にも味方にもなりうる人たち。

●対人関係は

「すべての人から好かれることはできない」

 という現実からスタートすべきであるということです。

●「愛情」ではなく、

 できるだけ具体的な「作業」のレベルで、家庭内の役割を再構築する。

 アドラー心理学

「愛情のタスク(ラブタスク)」と「仕事のタスク(ワークタスク)」

 たとえば、

「もっと私の気持ちを思いはかってほしい」という「愛情のタスク」を、

「あなたには、家族の中でこの役割を担ってほしいのだけれど、

 どうでしょう?」というワークタスクに置き換える。

●同じ10万円を使うにしても、工夫次第で、幸せを感じる人の数は増え、

 喜びの輪は無限に広がっていく。

●野口整体 創始者 野口晴哉先生

「できてもいいんだよ、できなくてもいいんだよ、ドロロンロン!」

●日本の茶道や芸道の世界「守破離(しゅはり)」

 最初は師から教わった型を守って訓練し、次にその型を破り、

 最後にはその型から離れることで、さらなる高みに達する、

 ということをたとえた言葉。

●「相性の悪い人とはうまくいかなくて当然」と割り切ったところで、

 仕事ではそうした相手とも付き合っていかなければなりません。

 そこで重要なことは、自分が相手に対して苦手意識を持っていること。

 相手との相性がいま1つよくない、ということを認めてしまうことです。

 相手に対する嫌悪感を否定し、抑圧してしまうと、

 心理学的には、反動形成と呼ばれる状態に陥ってしまうことがあります。

 反動形成とは、

 自分の本心とは裏腹の行動を強迫的にとってしまうことを言います。

 相手を避けるのではなく、

 逆に自分から近づいていき、相手のご機嫌を取ろうとする。

 笑顔の裏側で途方もないストレスを溜め込んでいる。

●苦手な相手と接するときに、「下手な準備や予測をするのをやめる」

「こんなことを言ってくるんじゃないか」

「この間、こう答えたらこう切り返されたから、次回は違う戦略で・・・」

 といった作為を捨てて、できるだけ「出たとこ勝負」で、

 できるだけ新鮮な気持ちで相手に向き合う。

●類人猿分類 4つのタイプ分け

(1)オランウータン タイプ

 職人気質のこだわり屋。

 1つのことを追求する集中力に長けている。

(2)ゴリラ タイプ

 平和主義の安定志向。

 全体の調和や安定を維持することを望むタイプ。

(3)チンパンジー タイプ

 勝ち負け重視の積極屋。

 考えるよりも即行動の実践派タイプ。

(4)ボノボ タイプ

 ちょっと人恋しい話好き。

 目の前の相手の心に寄り添い、同調するのが得意なタイプ。

□類人猿分類公式サイト

http://gorihiya.yakan-hiko.com/

□チーム力向上委員会「GATHER」

https://yakan-hiko.com/meeting/gather/

□類人猿診断(簡易診断)

http://yakan-hiko.com/gather/

□ペンシルバニア大学 心理学教授 アンジェラ・ダックワース

『やり抜く力「GRIT(グリット)」』

●「地道な努力を継続する」ということは、

 「斬新なアイデアを思いつく発想力」と同じか、

 それ以上に、成功の必須条件なのだと私も思います。

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