211103 落合陽一 / 『超AI時代の生存戦略』2 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★落合陽一 / 『超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト』
●時代の速度より遅い進捗は、いくらやってもゼロになる。
今、私たちにはインターネットがあり、
他人がやったことはすぐに学習でき、コピーができるようになっている。
そうなってくると、私たちは新しい技術を常に取り込み続けたり、
追いかけたり続けたりしていかないと
まったく仕事にならず、特殊性を保てない。
既得権益を守ろうとして生きているけれど、それも時間の問題だ。
多角的、コスト的な意味でリストラされていくのは必至だ。
それでは、新しい技術習得をどうやって身につけていくか。
まずは、機械によって時間が省けるようになったのだから、
「ムダな学習時間」をますます削っていく努力をしていく必要がある。
□『これからの世界をつくる仲間たちへ』
●これから先、締め切りに追われなくしていく 3つの大切なこと
(1)ツールを使うこと。
(2)中間の工程をあまり気にしないこと。
(3)機械にできることを極力やらないこと。
●コンピュータであらゆることが解決するようになったら、
必要がなくなるかといったら、そうではなくて、
人間を動かす(プログラミングする)ための言語というのは
人間のほうがうまく話せるから、これはやはり人間が伝えるべきで、
その抽象的なレイヤーは人間が扱って、
すごく具体的で数理的なレイヤーは
インターネット上で共有可能にしておくことがベストだ。
そのトレードオフは絶対に起こる。
たとえば「自分がどう働くべきか」
「自分がこういう働き方をしているから、
こういう仕事は自分に来るべきだ」というように、
すべての人にとっても、
何ができて何ができないかをメディアを通じて発信することによって、
個々の優位性や、全員が全員、
他の人にない特徴をアピールすることができる。
それを絶対やっていかないといけない。
●暗記するためにノートにひたすら書いたり、
何回も唱え続けたりすることはないけれど、
ざっくりとフックがかかっている状態、
おぼろげにリンクが付いているような状態が、
これからの時代に理想的な知識の持ち方だと思う。
これはどういう仕組みで、
思いつきから実装までたどり着くことができるのか、
ということさえ押さえておけば、
個別の細かいところは
その都度調べたりしながら作ることができるということだ。
●荒俣宏「創造性というのは、忘れる能力にかなり依存する」
というようなことを言っていて、確かにそうだと思ったことがある。
●専門性がある人、つまりスペシャリストと、
バランスよく知識を持っているジェネラリスト。
そのバランスが重要だ。
ジェネラリストに価値があるかといったら、
全然価値がないといえるだろう。
スペシャリストであることは、これからの時代では大前提で、
スペシャリストになるから受験勉強にも価値があるわけだ。
ある1つの分野がすごくできる人というのは、
ある程度のタスク処理能力があるので、
意外と別の分野をやっても上手にできたりする。
●自傷行為は、「これは自傷行為だな」と自覚していれば、
別に自傷行為でもいいと思うことがある。
たとえば、喫煙行為は緩慢な自殺だし、
アルコールも緩慢に体を痛めつけている。
「あえて壊す」「あえて変わった状態にする」ということが、
人間の特徴としてあるということは覚えておきたいことだ。
●テクノロジーの変化が私たちに求めようとしている事実は、
おそらく次の4つだ。
(1)身体はタンパク質コードによって記述された有機的機械である。
(2)心はやがて人工知能によって実証され解体され
記述され得る関数である。
(3)五感を再構成することで
個人やコミュニティによって違った現実を定義しうる。
(4)計算機発展以降、
ヒトは世界を観察し解釈を与えうる唯一知性ではない。