210609 田口弘 / 『起業革命』 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★田口弘 / 『起業革命 「スタートアップ」のプロが伝授する事業創出のノウハウ』
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・プロダクトアウト
企業がモノを作り、
その後それをどのマーケットに投入するかを決定すること。
「売る」ことに重きを置いた営業型事業。
・マーケットアウト
ビジネスの起点そのものをマーケット(顧客)に求めます。
マーケット起点で構築したビジネスを
マーケットアウトビジネスと定義づけています。
ニーズに「応える」開発型事業
●ミスミ
メーカーの商品を「売る」から
マーケットが必要な商品を「買う」へと転換。
売るためにかけていたコストは
顧客が欲しいものを知るためのコストへと変化。
●ハーフメード方式
部品を半完成品の状態で在庫し、
顧客の注文があってから最終工程を仕上げる。
●マーケットアウト事業創出をする過程で意識すべきの5つのキーワード
(1)マーケット起点
マーケット = ターゲット x ニーズ
ターゲットとそのニーズをセグメントすることが何よりも肝心。
(2)購買代理店、
(3)オープンポリシー
顧客の利益になることはすべてオープンにするべきで、
隠さなければならない情報自体が存在しない。
情報はオープンにすればするほど信頼につながり、有利に働きます。
(4)持たざる経営
企業が常にマーケットの都合を優先できる状態を保つためには、
可能な限り自社都合を作らないこと、
つまりマーケットの都合に合わせ
柔軟にビジネスモデルの変更ができることが重要となるからです。
(5)クロスファンクショナル
あえてマーケットを特定することが事業成長につながると考えます。
最初にターゲットを特定し、そのニーズに基づいたビジネスを設計します。
クロスファンクショナル・チーム
複数の部門や職位から様々な経験やスキルを持った人材を集め、
・若い女性向けにインターネットでジュエリーを売っていたEC事業者
顧客調査を行ったところ、全体の5割以上が男性だった。
理由は、男性が女性ばかりのジュエリーショップに入るのは恥ずかしい。
→「男性向け女性用プレゼント」というカテゴリーを新たに設けた。
経営課題を解決すること。
●マーケットアウトの強みが発揮されにくい分野
・製造コストの比重が非常に高い分野は、
プロダクトアウトビジネスの方が有利です。
「製造コスト > 販売コスト」となっている分野。
例:プラントや工作機械、原材料
・マーケットアウトの方が有利な分野
「製造コスト < 販売コスト」になっている分野。
また、個人や中小規模の企業など、顧客の規模が小さく、
供給者都合が強い分野も狙い目です。
BtoCである消費財の市場は、顧客が一般消費者(=個人)なので、
マーケットアウトが最も活きる分野の一つといえます。
●マーケットアウト・ビジネスは、
消費者の利益を最大化するビジネスです。
ですが単に消費者のニーズを満たすだけでは、事業として成り立ちません。
「絶対的な付加価値」の創造が不可欠です。
「絶対的な付加価値」とは、大企業や既存の業者では、
やりたくても実現できないオリジナリティのある価値です。
●アイデアが一つだけでビジネスモデルの検討が不十分だと、
事業成長の天井がすぐにきてしまいます。
しかも現在は一つのモノやサービスがあっという間に陳腐化する時代です。
大企業や既存業者がやろうとしてすぐできるような内容であれば、
すぐに追いつかれ追い越されてしまうでしょうし、
特にBtoCの分野では、消費者の好みは刻々と変化をしますから、
それに対応できるようなビジネスモデルを
構築しておかなければいけないということです。