220727 市川享司 / 『基礎からわかるQC七つ道具』 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★市川享司 / 『基礎からわかるQC七つ道具』
●「よく見る」ための方法
・見る方法を変える
全体-部分、正常時-異常時、目視で-道具で
・見る時間を変える
長時間-短時間、朝に-夜に、毎日-日をおいて
・見る場所を変える
社内で-社外で、現場(職場)で-工程で、試験室で-現場で
・見る人を変える
自分-他人、検査員-作業者、一人で-複数人で、専任者-非専任者
・見る物(対象、道具)を変える
生産品-試作品、同じ計測器-違う計測器、適合品を-不適合品を
・見る標準類(規格)を変える
企画書-図面、資料-参考書、検査規格-標準仕様書、自社事例-他社事例
●QC七つ道具
(1)グラフ
(2)チェックシート
(3)パレート図
(4)特性要因図
(5)ヒストグラム
(6)散布図
(7)管理図
●品質特性に影響を与える生産の4要素 4M
(1)Man(人(作業者))
作業者、管理差y、監督者、スタッフ、店員、営業員、職員、
事務員、パート、各人の能力・知識・技術力など。
(2)Machine(機械・設備)
生産設備、付帯設備、パソコン、電卓、通信機器、医療機器、
治工具、金型、機能、性能、操作、互換、配置、スペース、保全など。
(3)Material(材料・部品)
素材、食材、伝票、用紙、製品、商品、形状、資金、情報など。
(4)Method(方法(作業方法))
標準作業、マニュアル、指示書、手順書、説明者、
作業・販売・宣伝・展開・処理・操作方法、手法、条件、仕組みなど。
・4M以外の要因
・測定(Measurement)
測定方法、測定手順、測定機器、測定精度、校正など。
・環境(Environment)
市場、立地条件、地域・企業・職場・作業環境、他社動向など。
・管理(Management)
管理方法、方針、組織、制度、仕組み、展開、計画、報告など。
・教育(Education)
基礎・専門教育、階層教育、社内・社外教育など。
●偏差平方和 S
偏差は平均値との距離(差)。合計すると常に0になるので、
2乗してから合計して、得られた値のことを、偏差平方和Sという。
ばらつきが大きくなると、偏差平方和Sの値も大きくなる。
(x1-xa)^2+(x2-xa)^2+・・・+(xn-xa)^2=S
●分散 V
偏差平方和Sは、データの数が多くなると大きくなる。
データの数が違うグループとのばらつきを比較するのに不便。
分散 V= S / n-1
n-1 自由な値をとれる偏差の数。←偏差の和は必ず0になるので、
自由な値を取れる偏差の数はn-1個。
残りの1個は、合計を0にするために決まる、自由でない値と考える。
●標準偏差 s
分散を元のデータの単位と同じにするために、平方根をとった値。
標準偏差 s = √ V = √ S / n-1
●その場しのぎの応急処置のことを
「現象対策」、俗に「モグラ叩き」といいます。
とくに経験者(ベテラン)で、理論を先行させがちな人は、
ついつい検証を怠ることがあるので、注意しましょう。
●符号検定表
相関があるかどうか、簡単に検定することができます。
散布図上の打点の数を計量値として扱う。
●新QC七つ道具
(1)親和図
(2)連関図法
(3)系統図法
(4)マトリックス図法
(5)PDPC法
(6)アロー・ダイヤグラム法
(7)マトリックス・データ解析法
●新QC七つ道具は、主として
問題解決・課題達成における”計画段階”に用いる手法。
PDCAサイクルの計画(Plan)の段階に十分な時間をかけることにより、
実施(Do)の結果、チェック(Check)、やり直し・手直し(Act)が
少なくなるといわれています。
●3ム
「ムダ」「ムラ」「ムリ」の意味。「職場からダラリを追放しよう」など、
職場の問題を発見するときの目のつけどころとして、3ムは強調されている。
●JIT(Just In Time)
すべての工程が、後工程の要求に合わせて、
必要なものを、必要なときに、必要な数量だけ生産(供給)する生産方式。
●JHS
製造部門以外の新規分野における改善活動のこと。
Jは事務(Jimu)、Hは販売(Hanbai)、Sはサービス(Service)の略。
●QA(Quality Assurance) 品質保証。
●QC(Quality Control) 品質管理。
●Qマーク
●SQC(Statistical Quality Control)
統計的品質管理(統計的な手法を採用した品質管理)のこと。
●TQM(Total Quality Management)
総合的品質管理のこと。
●当たり前品質
充足されれば当たり前品質と受け取られるが、
不充足であれば不満を引き起こす品質要素のこと。
●インシデント
事故につながるか、または事故をもたらす潜在性をもったできごと。
●カスタマー・イン
常にお客様第一の考え方(後工程はお客様)で仕事をすること。
●コミットメント
関わり合うことで、公約、責任のこと。
●シックスシグマ
企業活動におけるすべてのビジネスプロセスを対象にした、
データに基づく組織的な管理を行うための経営手法のこと。
●デザインレビュー(Design Review)
設計審査のこと。
設計にインプットすべきユーザーニーズや設計仕様などの要求事項が
設計のアウトプットに漏れなく織り込まれ、
品質目標を達成できるかどうかについて審査すること。
●ハインリッヒの法則
1つのアクシデント(事故)の影には
29のインシデント(事故につながる)があり、さらにその背後に
300件の異常なできごとがあるという法則のこと。
●フールプルーフ(略称FP)
”失敗したくても失敗できない”仕組みのこと。
万一、人間がちょっとした気の緩みから犯すミスや
過失を防止することでもある。
ポカよけ、うっかり止めともいい、人間がうっかりしていても、
ミス、失敗、怪我をしない仕組みにしてある。
●フェールセーフ(略称FS)
”失敗しても安全側に働く”こと。
万一、危機に故障が起きても、
安全側に故障するような設計技術のことをさす。
●プロダクト・アウト
つくったものを売りさばく考え方や、相手の立場を考えない
一人よがりの考え方をいう。
または、生産者や提供者中心の考え方で、
製品・サービスをお客様に押しつけること。
●マーケット・イン
お客様第一の考え方のこと。
使う側・利用する側の立場に立って
市場のニーズに応じた製品・サービスを生産、販売、提供することを言う。
●未然防止
災害・事故・不祥事・異常などが起きないうちに、
先手を打って防ぎとめること。
火事が起きてから消すのでは遅い。
日頃から火事が起きないように防止策を講じておくことが重要である。
●無形の効果
有形の効果に対して、金額換算がしにくい効果のこと。
人間関係の向上、知識の向上、モラールの向上のように数値化が困難で、
相対比較で説明するものをいう。
●目で見る管理
方針・目標・計画を、組織の全員に周知徹底させるため、
また目標の達成度、計画の進捗状況がはっきりと確認でき、
より一層目標や計画の達成につなげるように、
資料やデータを壁やボードに貼って、
全員が見えるようにして管理・改善をすること。
●モラール
集団の共通目標の実現のために、積極的に努力しようとする態度のこと。
一般には、やる気、士気、勤労意欲、作業意欲などをいう。
●悪さ加減
悪さとは、あるべき姿と現在との差(ギャップ)、
すなわち問題の程度のこと。数値として表現される。
QC的な問題解決の背景にある基本的な考え方は、
この”悪さ加減”という言葉に集約される。
現状の悪さを把握することは、真の問題をつかむことである。
