211116 ジム・ロジャーズ / 『危機の時代』 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★ジム・ロジャーズ / 『危機の時代 伝説の投資家が語る経済とマネーの未来』
●古代ギリシャの三大悲劇詩人の一人で、ペルシャ戦争に参加した
アイスキュロスが語ったとされる言葉。
「戦争の最初の犠牲者は真実である」
●バブル崩壊後、日本政府は多額の債務を抱えた問題がある企業を
破綻処理することを恐れた。だからこそ日本は、
経済の「失われた10年」だけでなく、何十年も時間を失ったのだ。
そんなに長い時間がかかる必然性はなかった。
企業が倒産すれば、賢い人々がやって来て、不良資産を引き継ぎ、
それを再編成し、会社を健全な状態にして再建する。
しかし日本はそうしなかった。
むしろ資産を賢い人々に与えず、無能な人々に与えた。
その結果が日本経済の長期的な低迷につながり、
失われた30年とまで言われる不振にあえぐことになった。
●テンプルトン
「他人と同じことをすると、他人と同じ結果しか得られない」
「『今回こそは違う』という言葉は、最もコストが高い過ちだ」
「最も悲観的なときが買い時であり、最も楽観的なときが売り時だ」
●危機に対応するためにまずしなければならないことは、
何が起きているかを知ることだ。
その際に最も重要なことは、他人に何をすべきかを聞かないことだ。
何か問題が発生した場合、自分で何をすべきか分からなくなるからだ。
だから投資するなら、自分がよく知っているものだけに投資すべきだ。
さもなければ、あなたはそれを買った理由がわからず、
物事がうまくいかないときに何をすべきなのか分からない。
●ホットティップ・・・とびきりの情報
●誰かの話に惑わされてはならない。
私は自分自身の経験から、ほかの誰かの意見に耳を傾けるたびに
しばしば間違いを犯すことを学んだ。
自分が何をしているか分からないと確実に失敗するので、
そういう時は何もしない方が良いことを学んだ。
●孔子
「立ち止まらなければ、あなたはどんなにゆっくり進んでも問題ではない」
「わかっていることを『知っている』という。
わかっていないことを『知らない』という。
これが「知る」ということだ」
「我々の一番の栄光は、失敗しないことにあるのではなく、
失敗するたびに立ち上がる力にある」
「人間は逆境において、その真価を試される。
人生の達人は逆境を楽しみ、順境もまた楽しむ」
「考えのない学びは、無駄である。
学ばずに考えてばかりいては、危険である。」
「ふるきをたずねて新しきを知る。
そうすることで人は教える師となれる。」
●プラトン
「何年も経ち、時が流れ、君の意見の多くがその逆になることもあるのだよ」
「自分自身に打ち勝つことは、最高で、最も崇高な勝利である」
●ESG・・・環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)
●現実を見ないで、自分が好きなものや欲しいものにやみくもに投資しても、
なかなか成功しない。
あなたが望むものではなく、現実の世界に即した投資をする必要がある。
だから希望に投資しないでほしい。
希望よりも、現実に対して、投資する必要がある。
●カルタゴの英雄ハンニバル
「私は道を見出そう。さもなくば道を作ろう」
●ウォーレン・バフェット
「世界のためにできる最善のことは、
たくさんのお金を稼ぎ、それを与えることだ」
●シェイクスピアの悲劇「ハムレット」
「借り手にも貸し手にもなるな」
個人的なお金の貸し借りをすると、お金と友人の両方を失うことになる。
お金を借りるのは、相手に
自分はお金を管理する能力がないと言っているようなものだ。
●私は2人の子供たちに、
お金を使うより先に、節約することを知ってほしいと思っている。
子どもたちがお金をもらった時はどうすればいいのか。
私は娘たちに、「いったんお金を貯金したほうがいい」と伝えている。
もちろん、子どもたちは、将来、そのお金を使うことができる。
ただし、自分が何をしているのかをきちんと理解し、
お金の使い方をコントロールできるようになった場合に限るべきだ。
●世界中の多くの国に同じようなことわざがある。
「三代で家は傾く」
一代目が苦労して財産を作り、
二代目はそれを守って生活したものの、
三代目が道楽にふけって、真面目に働かず、
没落して財産を失ってしまうというものだ。
この格言は米国や英国だけのものかと思っていたが、
どうやらそれは中国や日本にもあるらしい。
●FANG(Facebook、Amazon、Netflix、Google)
●オリンピックで大きな経済効果を上げた国はないと私は考えている。
オリンピックを開催するには常に多くのお金がかかるからだ。
もちろんホテルや航空会社は儲かるかもしれないが、それは一部だ。
オリンピックはどの国も救ったことがない。
一つだけ確かなことは、借金が増えることだ。
●MMT=Modern Monetary Theory(現代貨幣理論)
「自国の通貨建てで、政府が国債などを発行してお金を借りて赤字が増えても、
インフレにならなければ問題がない」とするような理論だ。
□中国語の英語版放送ネットワーク『CGTN(中国国際電視台)』
□ロシア語の英語ネットワーク『RT(ロシア・トゥデイ』
□中東版のCNN『アルジャジーラ』
●アルジャジーラのモットー
「一つの意見があれば、もう一つの意見がある」
●今、あなたが当たり前を考えている常識は、
15年経つと、何もかも間違っている可能性がある。
だからこそ、あなたは周囲の人たちが言っていることを
盲目的に信じるべきではない。
大多数の人が言っていることが正しいわけではなく、
むしろそれが間違っている可能性は大いにある。
世間の常識を疑い、自ら情報を収集し、
自分の頭で考え、決断できる力を磨くことが、
あなたが成功する一番の近道だと私は信じている。