210824 午堂登紀雄 / 『「人見知り」として生きていくと決めたら読む本』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★午堂登紀雄 / 『「人見知り」として生きていくと決めたら読む本』

●人見知りの定義

 さまざまあるようですが、一般的には、

 知らない人を見て恥ずかしがったり、

 初対面の人とコミュニケーションをとったりするのが

 苦手だと感じる傾向を指します。

●人見知りに備わっている能力「聞く力」

 聞き役に徹する。

 相手の話を聞きながら、リアクションし、

 相づちを打って共感してあげる。

●自分の資質を活かして生きていくには、

 内向的であることを受け入れる必要があります。

「内向的な性格を変えたい」と思っている方もいるかもしれません。

 しかし、その努力が報われる可能性はほぼ皆無で、

 ストレスがたまってつらいだけ。

 かつて、私も経験済みです。

●外向的な人は、外の世界に出て人と会い、

 刺激的な経験をしてエネルギーを得ます。

 ひとりの時間が長く刺激がなければエネルギー不足になるので、

 外に出て人と会いたくなります。

 内向的な人は、ひとりになり

 自分の内部へ向かって思索することでエネルギーを得ます。

 外に出て人と会うとエネルギーを消費して疲れてしまいます。

 だから人と会ったあとは、ひとりになって充電する必要があります。

●生まれもった資質は変わりませんが、知識や経験を積むことで、

「こうありたい」という自分に近づけていくことはできます。

●私なりに考察した結果、

 性格は次の「三つの層」から成り立つと考えられます。

 第一層は「資質」、第二層は「自己肯定感」、第三層は「信念」です。

「第一層」は、性格を形成する核となるもの。

 生まれつきの違いがあります。

 これは生来的な資質であり、変わることはありません。

「第二層」は、自己肯定感や自尊心といった性格の土台となる基本骨格であり、

 家族など養育者との交わりの中で形成されます。

「第三層」は、行動原理となる信念です。

 経験と学習を通じ、自分の考え方を軌道修正し、環境に適応していきます。

 ある環境では自分に有利に働く一方、

 ときに先入観や固定観念となり、

 自分を縛ったり苦しめたりすることもあります。

 第二層、第三層は、後天的に学習して獲得したものである。

 新たな学習を通じて上書きすることができるといえます。

 つまり、経験を積み、求められる役割が変わっていく過程で、

 自分に合わなくなった考え方や価値観などを、

 捨てたり変えたり新しく取り入れたりすることができるはずなのです。

●コミュニケーションは、

「自分の意図を的確に相手に伝え、相手の意図を的確に受け止める」こと。

●相づちは「愛づち」であると言われる。

 相づちをするときに意識したいのは、

「励まさない」「慰めない」「アドバイスしない」

「相手の話を遮らない」「拒否的な立場を取らない」ようにし、

 会話を促す言葉を継いであげることです。

●相づちの「さしすせそ」と「はひふへほ」 一例

・さ 「さすがですね!」

・し 「知りませんでした」「しびれますね!」

・す 「すごいです!」「素敵です!」

・せ 「絶対にそう思います」「センスいいです!」

・そ 「尊敬します」「その通りですよ」

・は 「はあ~っ、素晴らしいですね~」「初めてです」

・ひ 「ひいっ、怖いですね」

・ふ 「ふうん、そうなんですね」「不思議なご縁ですね」

・へ 「へえー、それはいいですね」

・ほ 「ほう!すごいですね」

●絆とは、誰かに助けてもらうためのものではなく、

 相手を助けたいと思う自分の心がもたらすものです。

 つまり相手に求めるものではありませんから、

 ことさら「絆を大切に」などと叫ぶような種類の言葉ではないでしょう。

 仮に叫ぶとしたら、「相手を大切に」でいいと思うのですが。

 本来、「絆を感じる」とは、自分は相手を信頼していて、

 相手も自分を信頼してくれているという相互信頼の感覚ではないでしょうか。

 絆を押し付けてくる人からは距離を置き、

 自分は自分で信頼できる人を大事にすればよいのです。

●タフ・ネゴシエーター

 優秀な交渉人のこと。

 頑固一徹に自分の主張を曲げないことではなく、

 いかに双方が納得する落としどころを、

 あきらめることなく粘り強く話し合うのが、「タフ」が示す意味です。

●「内省」と「内観」

・内省

 自分の考え・経験を振り返り、意味づけ、次の行動につなげること。

 内省は反省などという単純なものではなく、

 自分の経験や事象を、自分が幸福になるように、

 その意味付けを修正して、行動につなげることです。

・内観

 自分の内なる声に耳を傾け、それをそのまま受け入れること。

 自分の感情を否定もせず肯定もせず、

 ただ「自分はこう感じているんだ」と眺めることです。

●心理学者 アルフレッド・アドラー

「人は何を持っているのかが問題なのではなく、

 持っているものをどう使うかが問題なのだ。」

●凡人が成功するには、

 物事への認知の仕方、つまり受け止め方や考え方を変えざるを得ない。

 たとえば「そんなのムリ」から「どうすればできるか」に変える、

「面倒くさい」から「やってみよう」に変える、

「それが常識でしょ」から「もしかしたら違うかもしれない」に変える

 といった、思考習慣と行動習慣の矯正が必要です。

 そして成功する過程で自動的に幸福を感じやすいマインドが獲得されます。

 先に幸福感だけを追い求めると、

「いまのままで十分幸せだ」という現状維持の発想になり、

 努力を諦めて自分に言い訳してしまいやすい。

●内向的な人にとって、快適な環境づくりは必須の幸福戦略です。

 
 そのために一時の(外向的な)役割を演じる俳優・女優と考えれば、

 いつもの自分なら躊躇することであっても、

 なんとか飛び込めるのではないでしょうか。

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