220210 松山淳 / 『「上司」という仕事のつとめ方』 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★松山淳 / 『「上司」という仕事のつとめ方』
●強さとは、「固い」ことではなく、右に左に揺れる「しなやかさ」。
●部下は力をもっている。
“力がないからつけてやる”ではなく、
“部下のもてる力を開放するのだ”
●カリスマであることよりも、
謙虚に正直に人として正しく生きることが、
最後の最後は人から信頼される上司になるのだということを、
ここに再確認したいと思います。
●嫌いな訳を文字で表してみると、
自分の感情を客観視できるようになります。
人にもよりますが、
「なんて馬鹿げたことで嫌いになっているんだろう」
「私って子どもだわ」と、
自分が部下をどう見ていたのかを冷静に判断でき、
おかしくなることがあります。
●リーダーシップとは、「未来」を見せる力。
マネジメントとは、「いま」を円滑に動かす力。
●池田守男、金井壽宏『サーバント・リーダーシップ入門』
「上の地位にある者が、
第一線に指示をして仕事の仕方を変えさせるのではなく、
第一線がやりやすいように仕事の環境を整え、
彼らの自主的な改善を後押しする
サーバント・リーダーシップの考え方が、
社員の意識改革に変化をもたせた」
●MBWA(Management By Wandering Around)
リーダーが職場をふらつきながら社員とたわいのない雑談をし、
その会話を通して職場の状況を把握、分析し、
経営上のヒントを得るというものです。
●オープンブック・マネジメント、ガラス張り経営
●部下の成長を見届けるためには、どうしても次のことが必要です。
「待つこと」
それは、部下の可能性を信じることです。
部下のなかに、まだまだ眠っている力があることを確信していることです。
●心理的な安全基地(Safe Base)
部下がかいた恥を、恥としない。
そんな上司が共存し堂々と恥をかける場が用意されている職場。
●恐れるべきは失敗ではなく、挑戦しなくなること。
●男性がうれしい女性のひと言
(1)おはようございます
(2)お疲れさまでした。ありがとう。
(3)おかげでうまくいきました。助かりました。
(4)またお願いします。
(5)期待しています。
(6)ちょっと教えてください。
(7)●●さんがほめていました。
(8)何かできることありますか。
(9)遅くまでがんばっていましたね。
(10)メールで励ます「がんばって」。
●女性がうれしい男性のひと言
(1)お疲れさまでした。ありがとう。
(2)おはようございます。
(3)また頼むよ。
(4)おかげでうまくいったよ。助かった。
(5)●●さんがほめていたよ。
(6)遅くまでがんばっていたね。
(7)期待しているよ。
(8)具合悪そうだね。無理しなくていいよ。
(9)メールで励ます「がんばって」。
(10)気にするなよ。たいしたことないって。
●「フォーマル組織」と「インフォーマル組織」
フォーマル組織・・・
社長、部長、課長、平社員と、
役職にもとづいて構成されたものであり、「縦の人間関係」です。
インフォーマル組織・・・
同期、飲み仲間、趣味仲間など、
部署の垣根を越えた「横・斜めの人間関係」
●人のやる気は、何らかの「報酬」によって引き出される。
・外発的報酬・・・
地位、昇進、給与、評価、称賛、承認など。
・内発的報酬・・・
達成感、成長感、有能感、自己決定、自己実現など。
●自我関与(ego involvement)
心理学の言葉。
「自分には価値がある」と感じられる感覚が、
特定の結果に依存しているプロセスを指します。
●ノンバーバル(非言語的)・コミュニケーション
(nonnverbal communication)
人と会って話をするときには、
相手の表情や身ぶり手振りなど言語以外の要素からも、
多くの情報を受けとります。
●ジョブ・ホッパー
転職繰り返す人。
●あなたの人間としての価値は、会社の評価とは違う。
●ミドル・クライシス(中年の危機)
●創造の病(クリエイティブ・イルネス)
中年の危機の中で体験する病。
自分の人生を壊してしまいたいほどの絶望感にかられながら、
そうなるものかとぐっと耐えているとき、
私たちは、中年期以降の人生を心豊かに生きるための感性や知恵や心を
創造しているのです。
●嘘には「黒い嘘」と「白い嘘」がある。
黒い嘘とは、偽ったことを言うことです。
白い嘘とは、悪い面も含めて大事なことをあえて語らないことです。
意図的に隠すことです。
●RJP(Realistic Job Preview)現実主義的な仕事情報の事前提供
RJPが語られるときに、必ず持ち出される事例があります。
求む男子。至難の旅。僅かな報酬。
極寒。暗黒の日々。絶えざる危険。生還の保証はない。
成功の暁には名誉と賞賛を得る。
これは南極探検隊の募集広告です。
1900年頃にロンドンの新聞に掲載されたものと言われている。
●カウンセリングを行う際は、
「無条件の積極的関心」「共感」「自己一致」の三つが基本。
「無条件の積極的関心」・・・
相手の話の内容がどのようなものであれ受け入れ、
話を聴く側の人間が積極的に相手の話に関心を示すこと。
「共感」・・・
文字どおり、相手の喜怒哀楽の感情を「そう思う」と共に感じること。
「自己一致」・・・
自分の発言と心の内で感じていることが一致していること。
●引き受け
部下の苦しみを引き受けたとき、上司は一緒に苦しむことになります。
その心のきしみを部下が感じることができると、
自分で悩みを解決しようと心が動き出します。
話の主役は部下であり、喋らすことを心がけてください。
そうすれば、心を病む人は、確実に減っていくはずです。
●「部下に仕事を任せない」の別の見方
「部下から仕事を取り上げている」
「部下を信頼していない」
「部下が成長する機会を奪っている」
●あなたが辞職するときに、してもらいたいことをすること、
それが上司の仕事です。
●極端なことをいえば、
リーダーは仕事が順調に進んでいるときには何もしなくていい。
しかし、一度、トラブルが発生したとなったら、
自らのもてるすべての力を出し切り、ことにあたれ。
●三木清『人生論ノート』
「孤独は山になく、街にある。
一人の人間にあるのでなく、大勢の人間の『間』にあるのである」
●ベンチマーキング(benchmarking)、
ベストプラクティス(best practice)
●私たちは、残念ながら過去の世界に住むことはできません。
新しいステージには、新しい自分を用意しなくてはいけないのです。
古いあなたを終えて、新しい自分を始めるとき。
それが上司になるということです。
●座右の銘
ひとつの短い言葉のなかに、忘れていた大切なことが、
そのとき思い出すべき哲学が、ぎゅっと詰め込まれている。
●仕事の完成よりも、仕事をする人の完成。
●人と会って話すコミュニケーションが減っていくと、
組織の力は間違いなく落ちていきます。
組織の力は、コミュニケーションの回数に比例するのです。
組織の病の典型例は、部署間の連携がなくなること。
その具体的な症状は、他部署との会話が少なくなっていくことです。
●映画監督 小津安二郎
「なんでもないことは流行にしたがう
大事なことは道徳にしたがう
芸術のことは自分にしたがう」
●企業とは、理念や描いたビジョンを目指し、
個人と会社の価値観双方のベクトルを合わせ、
共通の目標に向かって行動する人間集団である。
●なんのために働いているのかと問われたら、
それは自分のためだよ。
それで、いいのではないでしょうか。
●コップに水の雫が一滴一滴と垂れ、あふれ出すには時間がかかります。
ですが最後に、コップから水がこぼれるのは一瞬のことであり、
その大きな変化もまた、一滴の雫のすることです。
そんな変化の瞬間を迎えるために、
私たちは、毎日、毎日、少しずつ変わっていけばいいのだと思います。