211209 松山淳 / 『『機動戦士ガンダム』が教えてくれた新世代リーダーシップ』 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★松山淳 (著)、サンライズ (監修) / 『『機動戦士ガンダム』が教えてくれた新世代リーダーシップ』
●リーダーシップ理論 条件適合理論(contingency theory)
自分の個性を軸にして、
その時に求められる状況に応じて自分を「しなやかに」
あるいは「したたかに」変化させています。
●豪放磊落(ごうほうらいらく)、気宇壮大(きうそうだい)、
威風堂々(いふうどうどう)
度量の大きさや豪胆さを意味する四字熟語。
●リーダーシップ理論 PM理論
P=Performance(パフォーマンス)、M=Maintenance(メインテナンス)
「パフォーマンス」は「成果」を達成するための厳しい「父性」であり、
「メインテナンス」は、
チームをまとめるための「優しさ」「包容力」など「母性」です。
「PM理論」の提唱者 三隅ニ不二
「父性」と「母性」双方の要素をバランスよく発揮するリーダーが、
成果をあげ同時に人望も高い「優れたリーダーだった」。
●組織行動論 「リーダー」と「マネジャー」を分類する考え方
マネジャーは正しくする人。
リーダーは正しいことをする人。
●誰が正しいかではなく、何が正しいか。
●「他人事」のように自分を認識できる力は、
メンタル面でタフさを産み出します。
私はこの感覚を「自己の他人ゴト化」と表現しています。
●リーダーは
「失敗の責任は自分にある。と同時に原因は他にもある。」
と考えてよいのです。全て自分が悪いなんてことはありません。
●ノブレス・オブリージュ(Noblesse Oblige)
位高ければ徳高きを要す。
●ブライト
「待つだけじゅ駄目だ。」
「何をやったかで人間の値打ちは決まる。」
「自分で判断して行動するんだ。」
●東洋思想ではリーダーに「徳」を求めます。
「徳」を形成する「五徳」が、「仁」「義」「礼」「智」「信」です。
●存在理由=レゾン・デートル
●アジテーション(agitation)=扇動
隠れ家を意味する「アジト」は、運動家たちの拠点を
「アジテーション・ポイント(agitation point)」と呼び、
これが略されたものです。
●アジテーションの語源は、ラテン語の「agitare」で、
意味は「繰り返し動かす」です。
●アメリカ陸軍 公式マニュアル『陸軍リーダーシップ』
「リーダーシップとは、
任務を遂行しようとするとき、組織を改善しようとするとき、
人々に目的と方向性と意欲を与えることによって、
人々に影響を与えることである。」
●インスパイア・コンフィデンス(inspire confidence)
「自信を抱かせる」「自信を呼び起こす」の意味です。
●「自信」とは、
「自分のすることがうまくいくだろうと信じられる、
不安や恐れの少ない心理状態」
●自信 三つの特性
(1)主観性
自信が「自分の感覚」であり、自分による自分への評価であり、
最後の最後は「自分が決めているもの」だということ。
(2)流動性
自信が高くなったり低くなったりする性質。
(3)非完璧性
自信が100点満点である必要はないということ。
「自信がある」と感じられても、不安がゼロの心理状態などありません。
不安が存在し、それを克服しようとして
自信が生まれる心理的側面があることを忘れてはなりません。
※自信のない自分とは自分が決めている一時的な心理状態に過ぎず、
何かをきっかけに自信は高めることが十分に可能であり、
さらにそれは「完璧ではなくてもよい」。
●セイラ
「あなたならできる」
「あなたには才能がある」
●自信を呼び覚ますフレーズ 二つの注意点
(1)「できる」と考えるその根拠や背景をしっかり相手に示すこと。
(2)反発や肩すかしがあっても、あきらめないこと。
●モチベーション理論 人を動かす2種類の「報酬」
(1)外発的報酬(extrinsic reward)
外から与えられる多種多様な「ご褒美」です。
例:「給与」「昇進」、仲間からの「承認」、リーダーからの「賞賛」など
(2)内発的報酬(intrinsic reward)
内面から湧き上がる自分を動かす心の報酬です。
例:「達成感」「自己決定感」「有能感」「成長感」など
※この二つの報酬が、混じり合い増減を繰り返し、
人は「モチベーション」を高めたり低めたりします。
●教育心理学者 ロバート・ローゼンタール「ピグマリオン効果」
強い期待を寄せると、それに応えようと人が変化する。
●本気なら~ができるはずだ。
本気なら~
●公の精神
リーダーは「私」のために存在するのではなくて、
「公(みんな)」のためにある。
●目的や動機の差によって、
人には「許される嘘」と「許されない嘘」が生まれてきます。
●嘘も方便
「方便」とは、もとは仏教用語で
「人を真実に導くために一時的にとられる手段」のこと。
●条件適合理論の代表的なもの
「SL理論-状況対応リーダーシップ(Situational Leadership)」
「レディネス」とは、何かを学ぶ際の必要条件(知識、技能、心構えなど)が、
学習者にすでに準備されている状態を意味します。
部下の「レディネス」状況に応じて、
リーダーがフォロワーへの対応を変えるのが、「SL理論」です。
●「条件適合理論」は、「コンティンジェンシー理論」ともいいます。
「コンティンジェンシー(contingency)」は、
「偶発性」「不確実性」「不測の事態」を意味します。
●着眼大局。着手小局。
着眼大局とは、広い視野で物事を全体的に大きくとらえ、
その要点や本質を見抜くこと。
そして着手小局とは、実際に取り掛かるときには、
細かなところにも目を配り、具体的に実践していくことです。
(出展:https://orangelaw.jp/blog/staff/matsuokakakizome2021)
●小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり。
自己の満足のために行う小善は、
それが善意から発したものであっても
結果として人を傷つける大悪と変わらない場合がある。
それに対して、心から相手の幸せを考えて行う大善は、
場合によっては厳しい言葉や突き放した行動を伴うため
情け容赦のない非情と誤解されることがある。
(出展:http://www.matsudo.ed.jp/html/~samuka-e/20151001-182420.pdf)
●メメント・モリ(死を思え)
「明日死ぬとしたら、今日何をするだろう」
●心理学者 ブルース・W・タックマン
「タックマンモデル」「グループが成長していく5つのステージ」
(1)形成(Forming)
メンバーが集められた初期の段階。
互いのことをよく知らず浅いコミュニケーションに終始。
(2)混乱(Storming)
互いを段々と知り意見の相違が生まれ、衝突が起きます。
メンバーの抵抗、離反などグループに問題が多発して嵐のように荒れる時期。
しかし、その混乱期においてメンバー間で本音のコミュニケーションが起き、
グループに一体感が生まれてくるのです。
(3)統一(Norming)
「嵐」の時期を乗り越えて、
グループがまとまりチームと呼べるようになる時期。
(4)機能(Performing)
チームが機能し成果をあげていきます。
(5)散会(Adjourning)
※実際にはこの流れは直線的なものではなく、
特に(2)と(3)の間は、行きつ戻りつを繰り返すことになるでしょう。
●ピーター・M・センゲ「学習する組織(Learning Organization)」の条件
「自己マスタリー」
個人が持つビジョン(将来像、理想像、あるべき姿)と
現状との間にあるギャップを明確に認識して、
自律的、継続的に学習に取り組んでいくプロセスのことです。
マスタリー(mastery)=熟達。
□センゲ『最強組織の法則-新時代のチームワークとは何か』
●1970年代 アメリカ 心理学者 デイビッド・C・マクレランド
モチベーション理論 人を動かす三つの動機
(1)達成動機
何かを成し遂げたい。
(2)権力動機
他人に影響を与えたい。
(3)親和動機
他人と仲良くなりたい。
●アイ・メッセージ
自分も他人も尊重して自己主張、自己表現する
「アサーティブ・コミュニケーション」の一つ。
アサーティブ(assertive)
「アグレッシブ(aggressive)(攻撃的)」にならず、かといって
自分の意見を押し殺して「パッシブ(passive)(受け身)」にならず、
積極的に自己主張をすること。
●小事は「情」で処し、大事は「理」をもって決す。
●リーダーシップ・シェアリング(leadership sharing)
リーダーが仲違いしていたら、リーダーシップのベクトルにズレが生じて
「船頭多くして船、山に登る」状態となり、
組織に悪影響を及ぼすことになるでしょう。
リーダーシップは「個人」が発揮するものであり、
他のリーダーとベクトルを合わせて
「共有」しながら振るわれる力でもあるのです。
よって組織でリーダーと呼ばれる人々は、
「情報の共有化」ならぬ
「リーダーシップの共有化」を意識する必要があります。
●チームを前にして話をする時、
「私たち」という言葉をできる限り使い習慣化してください。
●アシスト・リーダーシップ
上司を積極的に動かし、より大きな仕事を成し遂げようとする行動。
●みんなを助けることは、自分を助けることになる。
自分を助けることは、みんなを助けることになる。
この「循環思想」が、多くのリーダーの背中を支えています。
チームのことを考えて行動しても、なかなか結果の出ない時があります。
メンバーから感謝の言葉一つなく、
虚しさで押しつぶされそうになることもあります。
そんな時こそ「循環思想」を思い出してください。
みんなのためになる行いは、巡り巡ってよりよいものとなり、
別のかたちで必ず自分の元に返ってくるのだ。
だからこそ、すぐに結果が出なくても報われなくても、
未来を見据えて、
みんなのため社会のためになることを粘り強く強く継続していく。
●みんなを想う時、そこにリーダーシップがある。
みんなのためになろうとする時、誰もがリーダーである。