210517 山口高弘 / 『いちばんやさしいビジネスモデルの教本』 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★山口高弘 / 『いちばんやさしいビジネスモデルの教本 人気講師が教える利益を生み出す仕組みの作り方』
●ビジネスモデルキャンバス
ビジネスモデルの構築に必要な要素を9つに分解したもの。
(1)届ける価値
プロダクトを通じて顧客が受け取る価値。
顧客はこの価値を見て、商品やサービスを選ぶ。
(2)顧客セグメント
商品やサービスを届けたい顧客層。
個人の場合もあれば企業の場合もある。
(3)チャネル
商品やサービスを届けるための販売販路。
オンラインまたはオフライン、直接販売または間接販売を組み合わせて、
4つのタイプがある。
(4)顧客との関係
顧客に商品やサービスを使い続けてもらうための仕掛け。
ポイント制度やアフターケアの充実などがある。
(5)収益の流れ
顧客から収益を得るための仕組み。
(6)主要リソース
商品やサービスを継続的に生み続けるために必要な経営資源。
ヒト、モノ、カネ、ノウハウなどがある。
(7)主要活動
商品やサービスをユーザーに届け、利益を生み出すために必要な活動。
(8)主要パートナー
自社のビジネスに欠かせない提携先、外部協力者、サプライヤーなどのこと。
(9)コスト構造
商品やサービスを提供し続けるために、しっかりお金をかけるべきこと。
・競合他社のビジネスモデルを分析する場合にも使えます。
●
(5)収益の流れ = どう収益化するか
(2)届ける価値
どんな価値を
↓
(4)顧客との関係
どうすれば継続利用してもらえるか。
(3)チャネル
どう届けて
↓
(1)顧客セグメント
誰に
●
(9)コスト構造 = 必要なコストは何か
(8)主要なパートナー
どんな外部協力者を使って
↓
(7)主要な活動
(1)~(5)を実現するには何に注力すべきか。
(6)主な資源
どんな自社資源を使って
・番号順に項目を埋める。
□エリック・リース「リーンキャンバス」
参考:https://ferret-plus.com/3175
●(1)顧客セグメントを考えるときに留意すべき3つの点
(A)届ける価値に合致しているか
その価値を欲しがるか、コンセプトに共感するか。
(B)判別のしやすさ
設定したターゲットが意図通りのターゲットかどうか。
(C)接触のしやすさ
判別できる設定したターゲットに直接接触して
ヒアリングなどリサーチ可能か。
●(3)チャネルの3つの意味
(A)広告
知ってもらう手段(バナー広告、チラシ)
(B)入口
やってきてもらう手段(スマホ経由)
(C)販路
買ってもらう手段(ECサイト)
・一般的に、チャネルは多いほどよいとされている。
●チャネル設計の注意点
・ターゲットとの接点を効率よく作れるか。
・商品・サービスの価値や優位性を伝えやすいか。
・リーチできるユーザは多いか。
・コストに見合ったパフォーマンスが得られるか。
●(4)顧客との関係
リピーターになってもらうための施策例
・ステータス付与
・パーソナルアシスタンス
・ユーザーコミュニティ形成
・共同作業
・個別最適化
利用するほど使い勝手がよくなる(レコメンド、カスタマイズ)
・ポイント制度
・サービス化(aaS)
サービスを継続的に提供する(サブスクリプション)。
・コミュニケーションチャネルの増加
SNSを用いてユーザーとの対話手段を増やす。
●(5)収益の流れ 収益を多くするには
・1つの収益の流れを太くする。
・複数の収益の流れをつくる。
・収益が流れ続ける。
・収益が流れてくるポイントのことを「キャッシュポイント」。
●収益モデルの例
▼フロー型
・直接対価モデル
・ピラミッドモデル
低価格帯から高価格帯まで
・マージンミックスモデル
収益は上げないが集客力ある商品で顧客を呼び込む。
・マルチセグメントモデル
同じプロダクトをセグメントに応じて価格を変え、
高価格セグメントで収益を上げる。
・マルチチャネルモデル
チャネル別にマージン率を変更する。
▼ストック型
・フリーミアムモデル
ベースとなるプロダクトを無料で提供。
・第三者課金モデル
プロダクトの恩恵を直接うけるユーザーと
実際に対価を支払うクライアントが異なる仕組み。
ユーザーが集う場自体がストックであり、
その場を活用したい第三者に課金する。
・アディショナルレベニューモデル
本体は低価格で売り、消耗品を高マージンで販売する。
・サブスクリプションモデル
年額、月額のサブスクリプションも含まれる。
●(9)コスト構造
実際にかかるあらゆるコスト要因をリストアップする。
正確な数字を書くことよりも、
要因を漏れなく書き出すことのほうが重要。
コストを確認するには、損益計算書を見るのが確実です。
競合他社の損益計算書と比較するとよいでしょう。